宮崎ライド

2014年3月16日、GREAT EARTH 宮崎ライドが開催されました。
今回で3回目となる宮崎ライド、ご当地のロングライドイベントとして定着し、2回目の参加や3回すべてに参加しているという人も多くいて、大いに盛り上がることは必至です。前日の午前中には、宮崎ライドのナビゲーターでもあるスポーツナビゲーターの白戸太朗氏が今回のコースを試走。ちょっと風はあるものの、空は気持ちよく晴れており、青い海を横に見ながらの走行は爽快という言葉がぴったりです。天気予報では翌日も快晴とのことで、イベント本番では参加者全員が爽快な気分が味わえるはずと期待が高まりました。

明日の本番に向けて自転車の準備!

ゲート設置などの会場準備も整うと、早くも参加者が宮崎総合運動公園サンマリンスタジアムに集まり、前日受付を行っていました。また、メカニックサービスやレンタルサイクルの受け渡しも行われ、明日の本番に向けて自転車の準備をしっかり行っている参加者の姿も見られます。
事前受付の列を見ると、父親と一緒に参加する少年の姿も。今回の最年少参加者は9歳で、幅広い年代の人たちが一緒に楽しめるのもこのイベントの魅力のひとつです。

14時をちょっと過ぎたころには『シラトタロウの初心者ロングライド講座』がスタート。
ロングライドでの補給の重要性や前日はしっかり休養を取ること、ロード バイクを乗るために必要な筋肉など、役立つアドバイスを白戸太朗氏が参加者に伝えていきます。時には実際にバイクにまたがって実演するなど、わかりやすい解説で聞いていた人たちの不安も薄れていくのが感じられました。
講座終了後には、白戸氏は参加者と気軽に記念撮影に応じてもいました。

鏡開きで前夜祭がスタート、参加者たちで大いに盛り上がる!!

前日の18時からは前夜祭『霧島ナイト!』を実施。霧島酒造前面協力で開催されるこのイベントには、明日に本番を控えた参加者100名が参加。鏡開きで前夜祭がスタートすると、食事やドリンクを手にした参加者たちで大いに盛り上がります。会場では霧島酒造のプレミアム焼酎『吉助』もふるまわれ、飲むごとに笑い声も増していき、今回初めて会う参加者たちの会話も弾んでいました。
会場が盛り上がるなか、明日のMCを行うラジオDJの片岡由衣さんも合流。さらに、コンテストで日本一にもなった響座ジュニア太鼓の迫力ある和太鼓演奏、豪華な景品が揃った抽選会なども行われ、皆が明日への英気を養ったところでパーティはお開きとなりました。

朝焼けの中、ライド開始!

大会当日は朝5時30分に会場。月がキレイに見え、快晴は間違いありません。まだ暗いなか、宮崎運動公園サンマリンスタジアム駐車場に設けられた会場には参加者たちが続々とやってきます。徐々に明るくなっていく会場で、参加者たちの気合も十分なようです。
出発前にしっかりと準備運動を行い、まずは105kmのロングコースを走る参加者がゲートをくぐってスタートしていきます。
ロングコース出発からしばらくして、次は55kmのショートコースがスタートとなります。ただし、体調次第ではロングコースへの変更も可能。スタート前にはショートコース参加者の集合写真撮影や、ツアーで参加していたセントラルスポーツのトレーナーによるアドバイスなどがあり、準備は万全。こちらも元気よくスタートしていきました。

スタート後に宮崎県総合運動公園内をしばらく走り、その後は海岸沿いを走っていきます。前日のような強い風もなく、とても走りやすく参加者のペースもテンションも上昇。海の向こうにはまぶしい朝日を望み、これがさらに参加者を高揚させます。コース上に設置された複数の電光掲示板にはイベント開催中の告知もされ、スムーズな運営に一役買っていました。
スタートから9.5km地点にある最初のエイドステーション「道の駅フェニックス」に到着した段階では、ほとんどの参加者は元気にあふれてまだまだ走り足りない様子。そのため、さっとオレンジや菓子を食べて給水を終えると、休息もそこそこに走行再開していきました。

道の駅フェニックスを出ると、左手に日南海岸を眺めつつ、起伏の少ない道を進んでいきます。日が高くなっていくとともに海と空の青さが増し、春の日差しを感じながら進んでいきます。鬼の洗濯岩といわれるごつごつした岸や街路樹のフェニックスなどの素晴らしい景観が、疲れからくる辛さを和らげている様子。参加者の誰もが笑顔を浮かべながら、海岸線を走り抜けていきました。
海岸線から離れ、少し走ったところで42km地点にある2番目のエイドステーション「堀川夢ひろば」に到着です。海沿いの道を走り切り、さすがに疲労を感じている参加者も少なくなく、この先の走行に向けての体力回復を図っている姿が多く見られました。このエイドステーションでは宮崎名産の金柑やみずみずしいトマトなどとともにコロッケも用意。
これが大人気で、だれもが美味しそうにコロッケを食べていました。

飫肥城址はショートコースのゴール地点

2番目のエイドステーションの堀川夢ひろばから3番目のエイドステーション「飫肥城址」までの10km強の道のりは街中を抜けていきます。飫肥城址はショートコースのゴール地点ともなっています。エイドステーションにはチャンピオンシステムのゲートが用意され、ここをくぐってショートコースはひとまずゴール。ここには名物のおび天が添えられたおにぎりと豚汁をふんだんに準備されていました。参加者にこれらの食べ物を渡してくれる地元のみなさんも元気で、走ってきた参加者に力を分け与えてくれているよう。ちょっと甘いおび天や温かい豚汁は疲れた身体に優しく、ロングコースを走る参加者はこれでスタミナを回復して次々とスタートしていきました。
ショートコースで終えた参加者は飫肥駅まで移動し、自転車はトラックに、自身はバスに乗ってスタート地点の宮崎県総合運動公園サンマリンスタジアムへと戻ります。

徐々にきつくなっていく勾配と向かい風、宮崎ライドで最もハードな区間

ロングコースは、飫肥城址を出ると峠を登っていくルートとなります。
徐々にきつくなっていく勾配と、時間を追うごとに向かい風も出てきて、今回の宮崎ライドで最もハードな区間です。ここを各々のペースで登っていく参加者たち。峠の沿道にはいち早く咲いた桜や、名産の飫肥杉の見事な林を見ることができ、前半とはまた別の景観が目を楽しませてくれます。時には足を止め、周りを眺めながら休憩を取って進む光景が、コースのあちこちで見られました。

峠を登りきり、少し下ったところに最後のエイドステーション「道の駅 田野」が出現。ハードな区間を走破した参加者たちは、ここでゴールまでのスタミナを回復させるのですが、峠の上のひんやりとした空気は上りで汗をかいた身体にはちょっぴり寒く感じます。身体を冷やしすぎないように気を付けつつ、エイドステーションに用意された日向夏や梅干、お漬物、どらやきなどを参加者は食していました。しっかり回復できたら、ゴールを目指して出発!

スタート時にくぐったゲートを、ふたたびくぐれば完走!

道の駅 田野から先は、多少の起伏があるものの、峠を下って町中を通過して早朝に出発した宮崎県総合運動公園サンマリンスタジアムに戻ってゴールです。スタート時にくぐったゲートを、ふたたびくぐれば完走! 次々と参加者がゴールゲートをくぐり、MCの片岡由衣さんに迎えられています。
戻ってきた参加者を香ばしい香りもお出迎え。宮崎の名物、炭火もも焼きが次々と焼かれ、炭の香りが移ったジューシーな鶏は参加者たちの胃袋へと消えていきました。
完走賞を受け取った参加者たちは、満面の笑顔を見せてくれています。15時過ぎに最後の参加者がゴールして、GREAT EARTH宮崎ライドは無事に終了。
最高の天候の下、気持ちよく走り、美味しいものをたくさん食べ、本当に楽しいイベントとなりました。